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株式投資における最初の関門「銘柄選び」で失敗しない超シンプルな方法を紹介

2022年09月30日

株式投資における最初の関門「銘柄選び」で失敗しない超シンプルな方法を紹介
座学で覚えた投資の知識をいざ発揮してみようと息巻いたものの、初っ端の銘柄選びで頭を抱える始末。

確かに、銘柄選びはビギナートレーダーにとって最初の難関と言える壁です。

そもそも株価の動きや企業の成長性を意識して見てきた方など少ないと思います。

そこで今回は、効率よく良い銘柄を見つけるために知っておくべきポイントをまとめてみました。
これから投資を始める方はもちろん、選んで購入してみたものの、自身の選び方に疑問を覚えている方は必見です。

・初心者が銘柄選びで重視するとよいポイントは3つ
・銘柄選びで注意すべき点を知り、誤った選択をする機会を減らすことができる

目次

1 身近なところから銘柄を探す方法

投資ビギナーにとって、購入する銘柄を選ぶのは至難の業と言えます。

気になる銘柄があったとしても
「果たしてこれは本当に今買うべきなのか?」
「今購入したら損するのではないか?」「今以上に値が上がる見込みはないのではないか?」
「もう少し下がるまで待った方が良いのではないか?」
など、

ネガティブな思想ばかりが表面化し、挙句購入を見送るなんてことが多いと思います。

そこで同章では、銘柄を選ぶ際のコツやポイントをまとめて紹介していきます。

ちなみに、以下で紹介するいくつかの方法論は、あくまでプロセスであり、結果に寄与するとは限らないあたり、あらかじめご理解いただければ幸いです。

(ステップ1)気になる企業を探して事業内容を確認する

ビギナーが銘柄を選ぶ際、その基準がわからず、悩むことが多いと思います。値動きや市況を予測するのは中々ハードルが高く、結局聞いたことがある企業名を見つけて買ってみるという手段に落ち着くケースが多いのではないでしょうか。

ポイントは「ニュースなどで聞いたことがある企業」「よく目にする商品を製造・販売している会社」という視点です。

まずはご自身の趣味の範疇で良さそうな会社の銘柄を探してみるなど、身近なところで目立っている、もしくは良い理由から名前を見聞きする機会が多い企業をあたってみることをおすすめします。

何をやっているかわからない会社に、名前を知っているというだけで投資するのはあまりに安直すぎだと思います。

金額はいくらであれ、何を作り、何を売っているのか、きちんと運営できているかどうかを把握できたところに投資するのが筋だと思います。

    <ポイント>
    ・ニュースや新聞などで話題になっている企業を選ぶ
    ・スポーツやアパレルなど、好きなジャンルの企業から選ぶ
    ・スーパーなどで売れている商品を製造・販売している企業を選ぶ

(ステップ2)売上高や利益について調べる

名前を知っている企業という理由だけでは買う材料としてやや不安に思う方もいるかも知れません。

その場合、気になる企業の売上高や利益について調べてみることをおすすめします。

なぜなら、企業の業績は株価に最も影響がある要素だからに他なりません。

簡単に言うと、その企業の「儲けの程」を知るということです。
調べる方法は簡単で、該当企業のホームページや決算短信を見ることで全て確認できます。

ちなみに、それら情報を参考にする場合は、当期・当年の数値だけではなく、近年の推移まで確認することをおすすめします。

なぜなら、業績を上げているのが短期的・瞬間的なものだと参考にならないからに他ならず、長い目で見て良い結果を出し続けているかどうか。

また、今後も伸びていく可能性があるかどうかを見極める必要があるからです。

その点を確認し、今後も問題なく数字を伸ばす可能性がある、良い状態はまだ途切れないだろうという確信を持てたら、その企業は「買い」という判断で間違いないと思います。

    <ポイント>
    ・気になる企業のホームページや決算短信から売上を確認し、参考にする
    ・単年ではなく複数年分の決算状況を知り、買いの材料にする

(ステップ3)株価の水準を調べる

購入する銘柄を探す基準の一つとして「株価の高低」があると思います。

それは単純に、予算で買うことができるかどうかの判断基準としてという意味です。しかし、単に安いから買うというのは安直すぎるし、何より危険です。

そこで大事なのが「株価の水準を知る」ということです。

つまり、株価だけを見て企業の良し悪しを決めることはできないということ。

例えば、カレールーを販売している二つの企業があり、かつ両者の株価が同額だと仮定しましょう。

A社は老舗の食品メーカーですが、近年はヒット商品がなく赤字続き。しかし、もう一方のB社は、コンスタントにヒット商品を出しており、近年の利益もきちんと出ているものの、創業してからまだ年数が浅い。

さて一体、どちらの株式が割安で割高なのか? さらにあなたならどちらの銘柄を購入しますか?

正解はもちろんB社ですよね。

それを判断する指標なのがPER(株価収益率)です。

PERとは、株価をひと株利益で割った数値で、その数値が低い程「割安」となり、高いほど「割高」と判断します。

他にも業績を計る指標として、企業の資産から割り出したPBR(株価純資産倍率)や、経営効率から割り出したROE(株主資本利益率)などがありますが、まずはベースの指標としてPERを見て判断してみることをおすすめします。

    <ポイント>
    ・株価のみでは企業の良し悪しは判断し難い
    ・同系企業の株価が同額だった場合の選択基準はPERを見て判断する
    ・PERの他にもPBRやROEといった指標も参考にする

株式投資の専門用語を学びたい方は、別の記事で基礎的な用語を紹介していますので、合わせてご覧ください。
・投資ビギナーが知っておくべき株式用語をレベル別に紹介!初級・中級編

2 重視するポイントを決めて銘柄を探す方法

前項では、身近な情報から買うべき銘柄を探す方法と、実際に見つけた銘柄を見極める場合の最低限の指標について解説しましたが、同章では重視すべき具体的なポイントを見極めて銘柄を選ぶ方法を紹介していきます。

広い視点で買うべき銘柄・買ってはいけない銘柄を識別するのはとても難しいと思いますので、以下を読んで自分なりに重視すべき選択ポイントを絞り、唯一無二の銘柄を探すテクニックを身につけてくださいね。

(おすすめ①)値上がり益を見て決める

当たり前のことかもしれませんが、投資をする最大の目的は「利益を出すこと」です。

しかし、投資に絶対はありませんし、結果を見据えて購入出来る筈もありませんよね。
つまり、少しでも利益が出ると思われる材料を持つ投資先を探し、そこに資金を投入するのが一般的な手法であり、投資における大前提となります。

その際、重視すべき一つのポイントとして挙げられるのは「値上がり益」です。

値上がり益とはつまり「差額」であり、株価が上昇したことにより株価も上がり、そこに生じた利益の幅とでも言いましょうか。

しかし、値上がり益を重視した投資なんて本当に可能なのでしょうか? 投資に絶対はないと言った以上、確実に値上がり益が出る企業が存在するとは言えません。しかし、値上がり益が膨らむであろう良い要素を孕んでいる企業を選ぶことは可能なのです。

ちなみに、値上がり益を狙う一般的な方法は狙っている銘柄の株価が安くなったタイミングで購入し、値が上がった時を狙って売却することです。

そのような期待が持てる銘柄とは、短期で高成長を遂げており、中長期的にさらなる飛躍が期待される企業の株式が該当します。

例えば、楽天の様なIT企業が時代の流れに沿った戦略であっという間に世の中を席巻したことを参考に、楽天の二番煎じ・三番煎じと言える企業、つまり、同業界から爆発的に利益を上げそうなテーマ性に沿った銘柄を探すというのがオーソドックスな手法です。

ちなみに、より高い値上がり益を狙うのであれば、テーマ性に沿った銘柄を探し、購入するだけでなく、利益が確定し、出金する際にかかる税金をかけないという方法も有効です。

例えば、NISA口座を使って取引すれば、投資できる金額に上限はあるものの、税引きされずに利益を獲得することができます。

いきなり税金がかかる特定口座や一般口座で取引を始める前に、まずはNISAなどの非課税制度を使って取引を始めるのも手だと思いますよ。

    <ポイント>
    ・流行りのジャンルを見つけ、テーマ性に沿った銘柄を選ぶ
    ・利益に税金を書けないためにNISAなどの制度を利用する

(おすすめ②)配当金を見て決める

銘柄選びの基準として「配当金」に注目する手段もおすすめです。

配当金とは、言わば預金したことによって発生する金利のようなものと考えていただいて相違ありません。

具体的に説明すると、その企業が出した利益の数%を株主に還元するというもので、その企業の株式を保有している方全てにその権利が発生します。

しかしそこには制約を設けているケースが多く、例えば「○月末までに○個以上の株式を保有している方に限り、配当金を出す」といった具合です。

もちろんもらえる割合や条件は企業によって異なりますので、必ず購入前に詳細を確認しておくことをおすすめします。

    <ポイント>
    ・配当金を出す企業の株式を購入する
    ・配当金を得られる条件を満たしているかどうかをしっかり確認しておく

(おすすめ③)スクリーニング機能を使って探す

これまで銘柄選びの方法や選ぶ際に注目するポイントについて紹介してきましたが、ここではそれらの手間を人力ではなくシステムに任せる「手段」について説明していきます。

何より、購入条件を満たす株式を見つけるためには、それなりに手間と時間がかかるものです。但しそれは、ご自身の目で一つ一つの銘柄を精査した場合です。

膨大な量の株式の中から、求める唯一の銘柄を見つける手段としておすすめなのが「スクリーニング機能を使う」ことに尽きます。

スクリーニング機能とは、「業種」「最低売買代金」「PER」「PBR」「ESP」「配当利回り」「配当」「銘柄名・コード」など、様々な項目・指標から銘柄を検索することができる機能のことで、昨今では多くの証券会社で実装されています。

その機能を利用することで、ご自身が重視する要素を満たした銘柄を瞬時に割り出すことができるので、使わない手はありませんよね。

    <ポイント>
    ・スクリーニング機能を使って購入すべき銘柄を探す
    ・同機能は多くの証券会社で実装されている

【スクリーニングツールが使える投資スクール】
生徒向けにスクリーニングツールを利用できるようにしている投資スクールもあります。

・グローバルファイナンシャルスクール
・株の学校 アクションラーニング

3 株式銘柄を選ぶコツ

株式銘柄を選ぶコツ

選ぶべき銘柄の特徴については何となくご理解いただけたのではないかと思いますが、逆に選ぶべきではない・選んではいけない銘柄とはどんなものかお分かりでしょうか?

つまり買っても値が上がる可能性が薄い銘柄の特徴です。

「それってつまり儲かっていない企業でしょ?」と考えるのは安直です。
なぜなら、その銘柄が割安か割高なのかの判断は、目に見えている情報だけでは判断し難いからに他なりません。また、前記したようにPERのみを唯一の参考材料として銘柄を決めるのもまた然りです。

では一体、選んではいけない銘柄にはどんな特徴があるのでしょうか? 

そして、気になる銘柄を見つけた場合、次に取るべき行動とは何でしょうか? 

銘柄選びのまとめとして、選んではいけない銘柄の見出し方と、気になる銘柄を見つけた際にやるべきことについて解説していきます。

選んではいけない銘柄の特徴とは?

例えばあなたが就職先・転職先を探す際、どこに着目するでしょうか? 
まさか待遇だけを重視するなんて方は皆無でしょう。必ず志望先の経営状態を見て判断すると思います。

同じように投資先を探す際、まず着目する点は「企業の業績」であり、単年ではなく近年の売上高です。

また、赤字が出ていたらその程も参考にすべきだと思います。これから業績が上がる見込みがあっても、負債と比較した場合、ちゃんと利益が出なければ投資する意味はありません。

その流れで確実に見るべきポイントは「業績」です。
株式の価値というのは、企業が出した利益の程であり、それを株主にそれだけ分配できるか? に尽きます。

業績は企業の決算発表で知ることができるので、気になる企業が見つかったら、必ずホームページ等で決算報告書を確認しましょう。

そして、近年の業績が悪い企業は、いくら魅力的な商品・サービスを世に放っていたとしても、選ぶべきではないと思います。

そしてもう一つ選んではいけない銘柄の特徴として挙げられるのが「急落後の銘柄」です。

市況には波があるのは周知の事実かと思いますし、有力な銘柄は下がったタイミングで購入し、値上がり益を獲得するために上がったタイミングで売却するというのが定石だったりします。

しかし少し下がったのと急落したのでは話が違います。
何せ、急落した銘柄は、その後数ヶ月から半年、下手をしたら数年という長いタームで値上がりすることなく株価が停滞するものだからです。

その傾向を見せた銘柄に関しては、いくら将来性が高かろうと、購入を躊躇して状況を静観すべきです。

もちろん、PERや決算結果を確認するのは構いませんが、直ぐに良い状況になるとは言い難いあたり、覚えておくと良いでしょう。

気になる銘柄を見つけた場合にやるべきこととは?

今回のまとめの様な内容になってしまいますが、様々な手段で気になる銘柄を見つけたら、

やるべきことは・・・

●ネットで企業評価を検索してみる
●企業の決算短信を確認する
●PERを見てみる

以上です。

そして、その企業が購入すべき水準に達していないと判断できる材料があれば、購入条件を満たした銘柄を探すべく、スクリーニング機能を使ってみて下さい。

それだけで利益を出すことができる銘柄を見つける確率が飛躍的に上がると思いますが、これも絶対ではないあたり、認識していただけると幸いです。

4 まとめ

銘柄の数だけチャンスがある訳で、つまり選び方も千差万別です。

物の良し悪しを決めるポイントが異なれば、重視するポイントも個々に違うのは当然のこと。

今回は、主観を捨てて分け隔てなく公平な目で企業に着目し、優れた企業・銘柄をピックアップする方法をまとめてみました。

しかし、今回紹介した方法じゃなければ間違いという訳ではなく、銘柄を選ぶ方法論として、最もベーシックでストレートな手法・考え方ばかりなので、一度、参考にしてみてくださいというレベルでお勧めしておきます。

銘柄選びは企業の未来に投資することです。初っ端の関門と言える難しい作業ですが、信頼できるより良いパートナーを見つけるために一生懸命学んで探してみてくださいね。

もし学ぶ方法がわからなければ、投資スクールに通うことも一考してみて下さい。
YouTubeや書籍で自己学習するのも悪くありませんが、より深く・正しく投資について学ぶには、プロの教えを乞うのが最も効率的です。

とは言え、投資スクールに通うには、どこもそれなりにお金がかかります。
まずは各スクールの無料講座で特徴や学べることを把握するなどで検討してみてはいかがでしょうか。

・「投資スクール」に通う意味とは?勉強にかかる料金や内訳も紹介

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