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リスクを気にせず空売りすべし!? 株式投資の高等テクを伝授!

2022年08月02日


「空売り」という言葉は知っているけど、どんな意味なのか詳しくわからない。
そんな声を多く聞くのは、投資における高等テクニック「空売り」です。

調べてみると、「空売りはギャンブルだ!」とか「空売りはリスクが高過ぎて実践できない」といったネガティブなコメントが目立ちます。

果たして、本当に「空売り」とはデメリットしかない運用テクニックなのでしょうか? 

疑問を覚えている多くの投資経験者に向けて、今回は「空売り」について詳しく紹介していきます。
興味のある方は是非ご一読下さいね。

・空売りの使い方や仕組み
・空売りをはじめとする運用テクニック

目次

空売りの仕組みと実践する理由について


投資用語の中でもかなりよく聞く言葉の中に「空売り」というものがあります。きっとこれを読んでいる方の多くは空売りがどういうものなのかお分かりだと思います。

しかし、用語の意味はわかっていたとしても、どんな局面でどの様に使うのが効果的なのか?
はたまた、空売りの流れ・メカニズムはどうなっているのか? について、細部まで把握している方はあまり多くないのでは? 

そこで本章では、まず空売りの仕組みと「使う理由」について詳しく紹介していきます。

1-1.空売りとは?

そもそも空売りとは何なのか? 調べてみると出てくるのは・・・

『空売りとは、信用取引の1つで、株価が下落する状況でも利益を出すことができる手法』

その一文だと思います。

手筈を噛み砕いて説明すると、手元に持っていない株式を証券会社から借りて売り、決済期日までにその株式を市場で買い戻して証券会社に返し、その差額で利益を狙う取引方法。

要は実際に持っていない株式を売るから「空売り」という訳です。
例を挙げると、1株1000円の銘柄を空売り注文した場合、下落後に800円で買い戻しできたとすると、結果として200円もの利益になります。

逆に、空売り後に1200円まで上昇してしまった場合はどうなるのかというと、200円の損失を出してしまうということになるのです。

言い方に語弊があるかもしれませんが、つまり空売りという手法は、相場が下落した際に利益を出すことができる特殊な手法になります。

1-2.空売りの仕組みについて

空売りとはどういうものなのか? について何となくお分かりいただけたかと思いますが、ここではその仕組み・流れについて紹介していきましょう。

テキストでチャートを解説すると・・・

①空売りする株式を第三者から借りる(主に証券会社)

②借りた株式を市場で売却する

③一定期間後に株式を買い戻して借り手に返却する

という流れになります。
個々の動きについて注意点や補足すると・・・

①ここは紹介した通り、投資家から証券会社へ必要数の空売りの注文を出します

②注文を受けた証券会社は、自社で株式を融通するか、用意できない場合は証券金融会社から融通

③投資家は、売り立てた日から6ヶ月後の返済期日までに市場から株式を買い戻すか、保有株式を証券会社に返済する必要があります

1-3.空売り規制について把握しておこう

株価が下落していても、利益を出すことができる手法である空売りですが、実は価格規制が施されています。

それは、当日基準価格と比較して現在値が、10%以上下落した価格に達した銘柄(トリガー抵触銘柄)に適用されるもので、相場下落局面において現在値よりも低い価格での51単元以上の新規の売り注文はできないというもの。

なぜその様な規制があるかというと、空売りを利用して株価を意図的に下落させる行為を防止するために他なりません。

ちなみに、51単元以下の空売りは規制の対象にはなりませんが、続けて行った場合は意図的に分割したとみなされ、違反となる可能性がある※ことも合わせて覚えておきましょう。

※参考出典:マネックス証券

空売りのメリットとリスクについて


株価が下落している時でも利益を出せる手法なのなら、メリットしかないのでは?と考えるのは安直すぎるかもしれません。

もちろん空売りにはご存じの通り、良い面はありますが、リスクも多分に孕んでいることも知っておくべきでしょう。ここでは、空売りのメリットとリスクについて詳しく説明していきます。

2-1.空売りのメリット

繰り返しになりますが、空売りは価格が下落している時でも利益を生み出すことができるテクニックとして知られていますが、実はまだ他にもメリットがあります。まず一つが、単純に利益を出すための目的としてではなく、保有株式の値下がりに対するリスクヘッジに使えるという点です。

つまり、株式の下落に備えて現物と空売りを同時に行い、同じ株数の売りと買いを同時に行うことで、リスクを負うことなく個別銘柄に投資できるのです。

そしてもう一つのメリットは、相場が下落している時でも投資することができる点でしょう。

ご存じの様に、株価は常に変動するものです。上がる時もあれば、下がるタイミングも往々にしてあります。つまり、下がっている状況下では『待ち』が一般的な考え方となりますが、空売りすることでその状況を逆手に取ることができるのです。

ただしそのメリットは、諸刃の剣となるケースがあるのもまた事実です。

では、そのリスクとなり得るのはどんな状況なのか? 以下で詳しく紹介しましょう。

2-2.空売りのリスク

空売りのメリットは、株価が下がるほどに利益を上げる可能性が高まる点にあります。しかし、値上がりした場合はどうでしょう? 実は1章で少しお話してしまったのですが、値が上がった分だけ損失を被ることになってしまうのです。

ご存じの通り、株価の上昇に天井はありません。ということはつまり、突如として株価が急騰した場合は、損失の大きさも青天井になってしまうということであり、そのためにやるべきことは、前項で紹介したリスクヘッジとしての空売り術に他ならないのです。

予測はできても断定できないのが値動きであり、どんな状況であっても運用している以上、リスク管理はマストということになります。

そしてもうひとつのリスクはコストです。
どういうことかというと、空売りに利用する株式は、証券会社等から一時的に『借りている』という形になります。そして、借りるためには無料とはいかず、貸株料が発生するのです。

さらに、貸借される株式が不足した場合には、さらに品貸料も発生してしまいます。

タダではないとしても、状況次第で大きなリスクを背負う可能性があることは把握しておくべきです。

空売りする際に気を付けるべきポイントまとめ

メリットのみならず、大きなリスクも孕んでいる空売りですが、当然のごとく利用する際には細心の注意を払う必要がありますし、何より市場をキチンと見ることができるレベルの知識と経験を蓄えるべきです。

では、実際に空売りする際に気をつけるべきポイントとは何なのか? これまでのおさらいも兼ねてまとめてみたので、空売りに興味をお持ちの方は、ぜひご一読下さい。

3-1.空売りする際にチェックしておくこと

チェックしておくことというより、空売りを考えた際は、認識しておくことや決め事を作っておくことが大事だと思います。つまり、株価の変動に対するリスクヘッジがきちんとできているかどうか? 

はたまた、自己で損切りのルールは決めているかどうか等です。
空売りのリスクを100%把握し、自身の運用環境や運用理念をしっかり持った上で空売りを活用するのは、もはや当たり前だと思ってよいと思います。

3-2.空売りを効率よく使うテクニック

空売り自体がテクニックだと言われたらそれまでですが、空売りの使い方にもテクニックを要することは理解しておいた方がよいでしょう。では、空売りを効率よく使うテクニックとは何か? というと・・・

●分散させる
投資の鉄則ですが、空売りする場合でも一つの銘柄に絞らず、いくつかの銘柄に分散させるのがよいと思います。理由は通常の資産運用と同じで、急騰・急落が日常的に繰り返される市場において、一蓮托生とばかりに一つの銘柄にこだわってしまうと、万が一損失を被った際に救いがなくなってしまうからに他なりません。

空売りした銘柄の一つは急落して利益を得られることもある反面、急騰した際のリスクヘッジとしても、複数銘柄を保持しておくのは鉄則にしておいた方が良いかもしれません。

●一度に全部売らない
売るタイミングを間違えた際のリスクヘッジとして分散売却をおすすめします。
つまり、空売りした直後に株価が変動した場合を想定し、しかるべきタイミングで売り、さらに利益が出ることを考えてある程度残しておくという言わば欲深い方法です。

しかし逆に考えてみて下さい。株価が上がって損失を出してしまい、焦って全て手放したとしましょう。その直後に下落したとしたら? 
「たられば」の話は無意味かもしれませんが、あらゆる状況に備え、自己の資産を蓄え、守る手段は常に講じておくべきです。

もちろん、際限なく残した株式を据え置く訳ではなく、きちんとデッドラインを引き、損切り価格を決めておくべきです。

3-3.空売りするタイミングは?

空売りをする際に最も重要なのは『タイミング』です。
単純に株価が下がっている時というだけでなく、空売りの効果をより高めるためには、仕掛けるタイミングが大事だと思います。では、どんなタイミングが絶好なのかというと・・・

●悪材料が出たタイミング
一般的に株式を購入するタイミングは、好材料が垣間見えた際ですよね。つまり、上がりそうだという片鱗が見えた際に購入するのが定石だと思います。しかし、空売りは仕組み上、下がる要因が出た時こそ仕掛けるものです。つまり、リーマンショックの様な大きな悪材料が発生した際こそ、積極的と言っていいかどうかわかりませんが、実践すべき時だと思って間違いないでしょう。

●株価が上がりきったタイミング
とは言え、急騰した背景の確認は必要です。
大事なのは、別段上げ材料となる大きなトピックもないのに株価が割高になる場合で、その後の下落を見据えて空売りするのが常套な手段と言えます。もしそういった傾向にある株式を見つけたら、空売りを試してみてもよいかもしれませんね。

まとめ

高等テクニックと言われる「空売り」について、ある程度ご理解いただけたでしょうか?
リスクはあるものの、少なからずメリットもあるあたりお分かりいただけたと思います。

しかしながら、「空売り」も数ある運用テクニックの一つであり、他にも数多くのテクニックが存在します。大切な資金を守る為、はたまた利益を出す為に、より深く運用テクニックについて学んでみたいと思いませんか? 

思い立ったが吉日、以下のスクールで、空売りについてはもちろん、投資の基礎から応用、さらには運用テクニックを学んでみてはいかがでしょうか?

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